はじめに
先人たちは紙の地図をボロボロになるまで使い、宿にある情報ノートを頼りに旅をしていた。ぼく自身、紙地図が大好きなので積極的に買っていいるが、細かい部分はスマホのアプリを使って旅の計画や情報を入手している。インターネットを通じて情報入手が簡単になったことは、自転車海外旅のハードルを下げてくれている。
この記事では、ぼくが旅している中で実際に使っているおすすめアプリを紹介していこうと思う。

地図 関係
Google マップ
知らない人はいないだろうと思われる万能アプリ。
日本国内では未対応の自転車ルート検索が可能な国も多い。自転車ルート検索を使えば目的地までの距離だけでなく高低差もひと目でわかるのでルート作りに便利だ。
また、ホテル、レストランの有無やそもそも町があるのかどうかも確認することができる。旅の中で最もよく使っているアプリ。
MAPS.ME
オフラインの時に重宝するのがMAPS.ME。事前に必要なエリアの地図をダウンロードしておけばオフラインで地図を見ることができる。
表示される地図はOpen Street Map(オープン・ストリート・マップ)というもので、世界中の人が協力して作っている地図(地図版wikipediaのようなイメージ)。そんなわけで情報はかなり細かく、Google マップに載っていないような町や建物を確認することもできる。町中のサイクリングロードまで表示してくれるので、車の多い通りを避けて移動することができる。もちろん、ルート検索(標高差もわかる)、建物検索も可能。
宿、キャンプ場、野宿場所情報 関係
iOverlander
多くの自転車旅人が使っているアプリ。
宿、キャンプ場、野宿場所などが地図上に表示される。情報は自転車で旅する時に必要なものが多い。宿であればキッチン、シャワー(水かお湯か)、電源、wifi(速度まで)など、野宿場所であれば水の有無まで確認することができる。
キャンピングカー、バイク、自転車などで長期旅をしている人同士が投稿して共有しているので、道の情報や国境の手続きに関しての最新情報もちらほら。
ただし、地域によって情報量に差はある。チリ南部のアウストラル街道の情報はかなり豊富だった。
Wiki Camps Australia & New Zealand
オーストラリア、ニュージーランドでお世話になったのがこちら。
両国はキャンピングカーで旅をする人が多いので、その人たち向けの口コミ共有アプリで情報量はかなり多い。利用料金、トイレ、水場のことだけでなく、ゴミ箱、wifi、スマホの電波、ペットの可否なんかの情報までひと目でわかる。
全て英語の情報だが、使われているアイコンがわかりやすいので旅を始めたばかりのぼくでも全く問題なく使いこなせた。
Camper Mate
上記のWiki Campsに似ているがニュージーランドではこちらのCamper Mateが広く使われていた。キャンプサイトだけでなく、ガソリンスタンド、カフェ、シャワー、トイレ、ATM、無料WiFiなどの情報も見られる。また、アウトドアアクティビティが豊富な国なので、ツアーの口コミも多い。
ニュージーランド限定だが、ニュージーランドを旅するならかなり重宝するアプリだ。
コミュニケーション 関係
日本で広く使われているメッセンジャーアプリはLINEだが、海外ではWhatsAppが主流。現地で知り合った人と連絡先を交換する時、WhatsAppを利用していると本当に便利だった。
また、宿やお店への問い合わせ先がWhatsAppの番号になっていることがある。使い方はLINEとほとんど変わらないので海外を旅するなら入れておいて損はない。
Google 翻訳
海外に行けば誰しも感じるのは「言葉の壁」。英語ならなんとかなるという人でも、自転車での長期旅になると現地の言葉を駆使しなくてはならない場面は多い。ジェスチャーでやり取りするのも旅の醍醐味ではあるが、どうしてもわからない単語があって意思疎通ができないなんてこともある。そんな時に便利なのがGoogle翻訳だ。
オフライン翻訳ファイルをダウンロードしておけば電波がない場所でも使うことができる。重たい辞書を持ち歩く必要はない。また、「リアルタイム・カメラ翻訳」「カメラモード」「音声入力」「会話モード」「テキスト入力」「タップして翻訳」「手書き入力」など多くの機能があるので使いこなすことが出来れば非常に便利だ。
その他
Currency
外貨両替の際に便利なアプリ。特に南米やアフリカで活躍した。
国境を越える際に両替商と交渉する場合、事前にある程度のレートを確認しておくことが大切。それを怠っているとレートの悪い両替をふっかけてくる可能性がある。日本円、米ドルとの比較がすぐにできるこのアプリが使いやすい。
懐中電灯
旅の中ではキャンプすることが多いのでヘッドライトを持っているはずだが、この懐中電灯アプリも意外と使える。ヘッドライトがいつでもすぐに取り出せれば問題ないが・・・。
アフリカでは宿に泊まっていても当たり前のように停電が起こるので光を発するものは多いほうが便利だ。
最後に・・・
海外自転車旅に便利なアプリをいくつか紹介した。ただ、注意しなければいけないのは、「便利=楽しい」ではないということ。あまりにも多くの情報を知りすぎると美しい景色を見た時の感動や現地の人との思いもよらぬ出会いに自分の心が動かされなくなってしまうこともある。不便さを楽しむことも旅の醍醐味でもある。
何が必要で何が不要なのか、自分で判断して安全な旅をすることが大切。
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