安全に自転車で海外を旅するための必須アイテム3選

はじめに

自転車で旅をすることの魅力は数え切れない。「自由に行く場所を決められる」「自分のペースで進んでいける」「現地の人たちとの交流が生まれやすい」「食べ物がうまい!」などなど、自転車だからこそ味わえるものも多い。
ただし、気をつけなければいけないこともいくつかある。その中のひとつが「交通事故」だ。

最大の敵はライオンじゃなくて車!?

自転車の旅仲間から「走っていて動物に襲われた」と聞くことはほとんどないが、「車と接触して危険な目にあった」という話は少なくない。
何を隠そうぼく自身も、カナダでは何度もクマに遭遇したし、タンザニアではライオンが生息している国立公園の中をキリンやシマウマと一緒に走り抜けた。それでも動物に襲われることは一切なかった。(ゾウに威嚇されて肝を冷やしたことはあった。)
ところが、メキシコ走行中に後方から車に激突され怖い思いをしている。ケガはなく、後ろのパニアが壊れただけだったのは幸いだった。

自分の身を守るためのアイテム紹介

というわけで、自転車の旅を楽しむためには、車から身を守るってことは最低条件。海外では右側通行か左側通行かの違いはもちろんだが、国によって交通ルールやドライバーのマナーもさまざま。
この記事では、自分の身を守るため必要なアイテムを経験をもとに紹介しようと思う。

後方をしっかり確認できるミラー

日本一周した時は正直そこまで必要性を感じなかったが、海外を走って必須アイテムだと確信している。これがなくては今は走れない。

2つの理由

1、出来るだけ首を振りたくない
荷物が重たい自転車だと後方確認のために首を振りにくい。後ろを見たことでバランスを崩し車道側にふらっとはみ出しては全く意味がない。一瞬のふらつきで大きな事故につながる可能性もある。

2、車の音は聞こえない
中には「わざわざ目視しなくても車が近づいてくる音で判断できる」という人がいるかもしれないが、それは大きな間違いだ。追い風の場合はまだいいが、向かい風やスピードが出る下り坂では、後方から近づいてくる車の音は「ゴー」っという風(空気)の音にかき消されて一切聞こえない。

おすすめのミラーは!?

ミラーといってもけっこう種類があり、取り付ける場所によって特徴が異なっている。ぼくの場合、旅の途中で壊れたり落としたりした結果、複数のミラーを使うことになった。そのおかげで、「長期自転車旅にはこれ!」というミラーを見つけ出すに至った。

ハンドル周辺に取り付ける
最も一般的なのがこのタイプでバーエンドに取り付けることが多い。左右に付け替えることが容易なので、海外を旅していて国境を越えたときに右側通行から左側通行に変わったなんて時には便利。ただし、個人的にはあまりおすすめしない。理由は3つ。

Hebi B.によるPixabayからの画像

・目からミラーまでの距離が遠いので確認しにくい
目とミラーが離れていても慣れてくれば場所はすぐにわかる。そのため、ミラーそのものを確認することはできるようになる。しかし、そこに映し出されているものは目から離れているほど認識しにくい

・停車時に邪魔になることが多い
自転車を壁などに立てかけて停車することが多いが、その際にミラーを壁にぶつけてしまうことがある。ミラーの角度が変わるくらいならまだいいが、場合によってはミラーが根本からボキッといってしまうこともある。

・車ではなく荷物しか見えない
長期の旅では荷物を大量につけることになる。ハンドルの高さにもよるが、ミラーで後方を確認すると後ろに括り付けている荷物しか見えないなんてことも。大切な荷物ではあるが、走行中にミラーを使って荷物の有無を繰り返し確認する必要はないだろう。

サングラスに取り付ける
ハンドル周辺に取り付けるミラーのデメリットを解消してくれると思い、新たに試したのがサングラスに取り付けるタイプのミラー。目とミラーとの距離が近づくので後方の確認はしやすくなったが新たな問題が発生した。

・ちょっとの振動でとにかく揺れる
日本のように路面がきれいな場所ばかりではない。路面がちょっとガタつくだけでミラーが驚くほど揺れた。サングラスごと動いてしまうので後方確認どころか前方を見ることさえ支障をきたす。

・取り外し、付け替えがいちいち面倒
お店に入る時、サングラスから普通のメガネに交換する時、走行後など、ミラーを取り外したり、付け替えたりするのがけっこう面倒。角度の調整も毎回必要になってくるのも煩わしい。

●ヘルメットに取り付ける【超おすすめ!!】
ぼくが最終的にたどり着いたのがこちら。上記2つのタイプのデメリットを全て解消しており、自信を持っておすすめする。

ややわかりにくいが、ヘルメットについている小さな黒い円いやつがミラー。

・後方確認が容易
ミラーは小さくても目との距離が近いので後方確認がとてもやりやすい。また首を少し動かすだけで広い範囲を確認することができる。

・ミラーの揺れが少ない
ヘルメットに付けているものは安定感が抜群。サングラスに取り付けるものとは雲泥の差がある。

・いちいち取り外す必要はない
ヘルメットに付いているのでお店に入る時や走行後にいちいち取り外す必要がない。ヘルメットを再び被ればミラーは見やすい角度をそのまま保っている。

※デメリットをあげるならば・・・
・左右の付け替えが難しい
粘着テープを使って固定するタイプは左右の付け替えは難しい。ぼくは瞬間接着剤とガムテープを使って付け替えて使用している。見た目は悪いけど旅の途中はそんなこと全く気にならない。

・ヘルメットを絶対に被らなければならない
もはやこれはデメリットというかメリットかもしれない。必ず被ればいい。

旅のスタイル、ハンドルの位置、その人の走り方などで違いは出てくるだろうが、個人的にはヘルメットに取り付けるミラーをおすすめする。ぼくのものはアメリカの自転車屋で購入した。風雨にさらされながら走り続けているが、2年経った今でも問題なく使えている。(左右付け替えのためガムテープを使っているが・・・)

視認性を高める蛍光ベスト

日本でもオレンジや黄色の蛍光色のウェアを身に着けている人をたまに見かける。しかし、まだまだ一般的ではない。海外を自転車で旅する場合は、目立つ蛍光のウェアを着用することをおすすめする。

カナダ アイスフィールド・パークウェイ
メキシコ バカラウで1晩お世話になった

2つの理由

●ドライバーのマナーは国によって様々
横断歩道に歩行者がいると必ず止まってくれる国もあれば、歩行者の信号が青でも突っ込んでくる国もある。ドライバーのマナーは国によって様々だ。だからといって向こうからわざとぶつかってくるようなことは基本的にない。
自分がその国の交通ルールを把握した上で、とにかく目立ってドライバーにアピールするってことは大切なことである。

●何もない1本道が意外と多い
日本のようにどこに行っても誰かが住んでいるような国はむしろ珍しい。海外では町を出ると次の町までひたすら何もないってことが多い。そうなると車はスピードを出す。ドライバーの集中力も低下するし、運転しながらスマホをいじっているなんてこともしばしば。ドライバーが遠くからでも認識できるような服を着て、少しでも事故の可能性を減らしておくことは必要だ。

おすすめはメッシュのベスト

目立つ色の服であれば基本的に何でもいいのだが、個人的におすすめはメッシュのベスト。日本ではあまり見かけないが海外では意外とすぐに手に入る。

理由① 暑くならない
メッシュ生地であれば暑いエリアでも苦にならない。風通しは抜群である。

理由② すぐ乾く
旅の途中は洗濯機を使わずに手洗いすることがほとんど。メッシュならすぐに乾いてくれる。

理由③ 安い
どこの国でもたいてい安く手に入る。自転車屋さんを探す必要はなく、日用雑貨なんかを売っている店に行けば置いている。

これを着ていれば100%事故に遭わないくなるわけではないが、可能性を少しでも減らせるのであれば着ない理由はどこにもない。ぼくの場合、自分で着るだけでなく、後ろの荷物にも蛍光のウェアを括り付けている

モニュメントバレーに向かう道
マラウイにて出会った旅人ジャッキーも同じようなスタイル

目を守るサングラス

日本一周した時から度付きのサングラスを使いだした。学生時代は【コンタクトレンズに度の入っていないサングラス】を使っていたが、目が乾いて疲れやすいのが本当に嫌だった。そんなわけで度付きサングラスは今のぼくになくてはならないアイテムである。自転車で旅する場合、目が悪くない人もサングラスは必須だし、ぼくのように普段からメガネを必要としている人は、ぜひ度付きのサングラスの購入を勧める。

2つの理由

●紫外線から目を守る
1日中、紫外線にさらされることも多いので目を保護することは重要。場所によっては標高4,000m以上の道もあり、そこでは紫外線も非常に強い。

●虫やホコリから目を守る
海外では日本よりも自然がそのまま残っている場所が多い。小さな虫が飛んでいることも多く、目に入ってきたらひとたまりもないぼくの場合、常にサングラスをしているので目に入ることはなかったが、口の中に蜂が入って大変な思いをしたことはある。

おすすめショップはこちら

普通のメガネ屋さんでも度付きサングラスを扱う店はあるが、自転車旅用を探しているのであればスポーツサングラス専門店であるオードビーでの購入をを強くおすすめする。レンズに度を入れる際の細かい調整はもちろん、レンズカラーによる見え方の違いもしっかりとアドバイスしてくれる。

ぼくは黒いレンズのものを1つと、調光レンズのものを1つを使っている。天気のいい日に走る場合は黒いもの、天気がイマイチの時は調光レンズのものを使う。
ちなみに、走行時以外でも基本的に調光レンズのサングラスを常に使っていた。紫外線に合わせて色が変わってくれるので非常に便利
 
 

暗めの色になっている調光レンズ
(アメリカ モンタナ州で出会った旅人と)

ほぼクリアの状態の調光レンズ
(マテ茶を片手にアルゼンチン パラナにて)

おわりに・・・

海外を自転車で旅をする時の「走行中の危険」を軽減してくれる以下の3アイテムを紹介した。

●ヘルメットミラー
●メッシュ蛍光ベスト
●サングラス

これらはなくてもいいものだが、安全に楽しい旅を続けるためには準備することをおすすめする。ヘルメットは書かなかったが、言うまでもなく着用必須。
もちろん、「盗難」「病気」「野生動物」などなど、その他にも気をつけなければいけないことはあるので、今後そのあたりも紹介していくつもり。

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